signal

この日 この場所に いることの不思議
ここに いることを 確認すべく 微弱な信号を……
何億光年彼方の Xへ向けて

いやなかんじ

 

 

 

JUGEMテーマ:写真日記

 

 

五月も中盤、

夏日が続き、

昨日は肌寒かった。

 

小川のほとりは夏模様〜

銀杏やケヤキが葉を茂らせている。

 

ウシガエルが鳴きはじめ、

その声を文字で表現しようとして、

言葉が見つからない。

たぶん、あいうえお〜とかいう日本語で表記するのは無理があると思ったら、

「おーい、電話なってるぞー」の連れの声で、

うぇっ、そうなのか!

携帯のマナー音。

ウシガエルの声は、声というより振動にちかいのかぁー……大発見。

 

 

 

 

 

最近、始めたことがあって、

朝の時間に挑戦するのだが、

今朝は対岸の小学校の校庭で催し物があり、

スピーカから発する音が喧しくて集中できない。

 

できないときはなにもできないのだけれど、

けさはなんだか気鬱がして集中できない……。

 

 

そのいやな感じというので、

 

小松左京 夜が明けたら ハルキ文庫

 

どれも面白いのですが、

なんだか身近に感じてしまうのが、

安置所の碁打ち

 

目がさめた時、なんとなくいやな感じだった。

 

よくありますよ、そういうとき、

 

からだがふわっと浮いてるような感じで、変に現実感がない。

 

やけどしそうな熱い茶を飲んでも熱さを感じない、

風呂に入っても湯の熱さは感じても体は冷え冷えとする、

体温を測ると27度、

それに心臓が止まっている、

 

妻が碁敵でもある医師を呼んだ。

先生がいらっしゃるから病人らしく寝てなさいと言う妻に、

おれは病人じゃない、いうなれば死人だ、

 

医師が聴診器をあてると、心臓がとまってますなと、

「先生ー宅は助からないでしょうか?」

「助からないって、奥さん、二時間も前に心臓が止まってるんじゃ〜」

「心臓が止まってーなぜ、そんなに起きたり、口をきいたりしてられるんですか?」

「知りません。心臓がとまったって、別に死ななきゃならない、という義理はないでしょう」

 

と、なにからなにまでナンセンス、

そのうち主と医者が碁をうちはじめまして、

もう少し様子を見ましょうと帰って行った。

 

なんとなく日が過ぎていって、

彼は働く意欲がなくなり会社に辞表を出し、

退職金は出たけれど、死んだことが認められなくて、弔慰金は出なかった。

高校、大学の二人の息子を抱えた妻が、

保険金をもらおうと思ったが、医者が死亡診断書を書いてくれないのでもらえない。

      

      はな

 

主はただぼんやりすわって、ものは食べない、水を飲むだけである。

「いいかげんに、生きかえるかはっきり死ぬか、どっちかに決めてくださったらどうなんです」

と更年期ヒステリーの妻に詰め寄られ、

妻は、拝み屋を連れてき、仏壇を新調し、葬式をやりたいと、

火葬にされるのはいい気がしないと断ると、

せめて墓を見に行ってと言われ、

遺産相続もすませたら、

妻が脳溢血でぽっくり逝ってしまった。

 

     はな

 

長々と書いてしまいましたが、

けっきょく子供から追い出され、

碁敵の医者の隠居所に行き、

その医者が死んでからは、

病院の安置所で一人碁を打つ毎日。

それからどれぐらいの年月がたったことだろう……、

病院の安置所からはいまだ碁打ちの音が聞こえるのだという。

 

| 読書 | 10:25 | comments(0) | trackbacks(0)
鳥の巣

 

 

 

JUGEMテーマ:日記・一般

 

 

桜はまだ散っていません、

菜の花が咲き始めました。

 

日に日に木々も芽吹いています。

この時期は風も吹きますね。

 

昨夜は、久しぶりに面白い本に出会えたので、

12時近くまで本を読んでしまいました。

 

短編を読んで面白かったのですが、

長編も面白いですね、

主人公は重篤な多重人格で、

その謎解きを精神科医(ライト)が探求していくのですが、

ちょうど中盤のベッッィの項を読んでいて、

まさに筆者はベッツィに成り澄まし行動しているのです。

混乱した少女の頭のなかが書けるとは、

筆者本人が多重人格ではないかと。

優れた小説家は、或る意味多重人格者なんでしょうね。

 

なんとなく先が見えてきた気もしますが、

なぞなぞ歌、

 

エリザベス、エルスぺス、ベッツィにべス、

みんなで出かけた鳥の巣探し。

見つけた巣には卵が五つ、

ひとつずつとって、残りは四つ。

 

関連があるんですかねえ〜。

 

 

 

 

 

 

http://d.hatena.ne.jp/abraxasm/20161222/1482391581

 

 

 

 

| 読書 | 10:37 | comments(0) | trackbacks(0)
百鬼夜行

 

UGEMテーマ:日記・一般

 

 

一年ぶりぐらいでしょうか?

渋谷の東急の喫茶で待ち合わせということで出かけたのですが、

その喫茶はなく、

東急本館という間違いに気づき、

昔の面影もない街を歩きました。

 

昼食後、

文化に疎い私が文化村で「川鍋暁斎」を見、

あなおもしろや!

軽妙洒脱ですね、

幕末から明治の絵描きですよ、自由ですね。

 

動物、鬼、幽霊、地獄、

負のものをユーモラスに描くことで、

毒を昇華してるのでしょうか?

 

 

 

 

 

先回書いた「絶佳 元少年A]

読み終わりましたが、

今風の文体を駆使した小説ですね。

才能はあるんでしょうけど、

どこに自己の発露があるんですか?

 

第二部 ちっぽけな答え

 

――なぜ人を殺してはいけないのか?――

の問いに

「どうしていけないのかは、わかりません。でも絶対に、絶対にしないでください。もしやったら、あなたが想像しているよりもずっと、あなた自身が苦しむことになるから」

 

驚きの回答です。

どうしていけないのかって?

「私は殺されたくないですよ」

あなたは殺された被害者のように殺されたいですか?

 

絶歌ではなく、

ただ絶句!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 読書 | 11:22 | comments(0) | trackbacks(0)
ほんとうのこと

 

 

JUGEMテーマ:日記・一般

 

 

今日は雨ですね。

雨の日は気持ちが落ち着きます。

 

昨日、図書館に予約していた二年越しの本を手にして読み始めました。

 

 

 

読みたくないという気持ちもあり、

決して買いたくない本だから、

気長に待っていたのです。

 

 

いつもは寝る前に本を読むのですが、

夢のなかに出てきそうで、

昼間、食卓で読みはじめました。

 

最初のページに祖母と撮った4歳の頃の著者の写真があります。

どこにでもいる普通の男の子に見えます。

 

第一部

名前を失くした日

 

一九九七年六月二十八日。

僕は、僕でなくなった。

陽なたの世界か永久に追放された日。

それまで何気なく送ってきた他愛ない日常のひとコマひとコマが、急速に得体のしれない象徴性を帯び始めた日。

「少年A」――それが、僕の代名詞となった。

血の通ったひとりの人間ではなく、無機質な「記号」になった。

 

なにをかっこつけてるんですか、

あなたは生身の人間ですよ、

いえ人間に擬態した獣ですよ。

 

 

他人事のように眺め、

美文で脚色し、

あなたはなにを書いたのですか?

 

無差別殺人を犯すものには、

自己を問う「発露」があると師(秋山駿)は言ってました。

 

それが何処に書かれているんですか?

 

僕はカタツムリになり損ねた、自分を守る殻を持たないナメクジだった。

 

まだナメクジにもなりきれないものをいたぶる、

たとえようもない邪悪な生きものですよ。

 

僕は痛みに耐えられなかったのかもしれない。「痛みを感じられないことの痛み」に。人間としての不能感に。

 

すべてが絵空ごとです。

 

人を殺しても何も感じない自分が、怖くてたまらなかった。

 

次々と強行に手を染めながら、自分の内部から人間的な感覚が失われていくのを感じていた。針で刺したような小さな穴から、徐々に空気が抜け出て萎んでしまった自転車のタイヤのように、弾力を失った僕の心は、どんな出来事にも、どんなはたらきかけにも、決してバウンドすることはなかった。

自分は世界じゅうから拒絶されている。

 

 

どこまで心地よい言葉をつなげるのですか、

これは小説ではありませんか?

 

どこにあなたの真実が書かれているのですか?

 

私はもう読む気力を失いましたよ。

 

 

あなたがたびたび書いていることの体内回帰とは、

もっと安らかなものだと思いますよ。

あなたが残虐行為をしている瞬間に、

性の快感を覚えますよね。

死と性とは根源的につながっているもので、

私が理解しているところのものではありませんが、

自分が意図しないところまで行ってしまうのは、

あなたは狼男なのかも……しれません。

 

小説もどきを書くあなたは、

想像力が欠如しています。

あなたに殺された男児を主人公に小説を書いてみたらどうですか?

どれほどの無念と恐怖を味わったことか!

 

 

これ以上はもう書けません。

 

 

http://nowkoko.com/zekka3

 

 

 

 

 

 

 

| 読書 | 09:51 | comments(0) | trackbacks(0)
ふったち(経立)

JUGEMテーマ:日記・一般

 

 

 

日々春めいています。

いつの間にか三月も後半、

もう四月ですよ。

 

年が明けてからのこの数か月、

なにをやっていたんだか……、

なんだか鉛筆と消しゴムを持って、

時間を書いては消して、

消しては書いていたような気がします。

 

 

シャーリイ・ジャクソン 「くじ」 ハヤカワ・ミステリ文庫

 

「対話」 5ページの掌編

 

アーノルド夫人が言う

「ねえ先生、頭がへんになりかかってるかどうか、どうすれば見きわめられますの?」

医師はふと目をあげた。

「ばかげてるでしょう?」と、アーノルド夫人。

    *

「狂気というものは、奥さんがお考えになっているのより、だいぶ複雑なものですよ」医師が言う。

    *

「だってそれだけですもの、わたしがほんとうに確かだと思えるのは。〜」

    *

ほかのひとはみなわかっているのにわたしにはわからない、

みなの生き方というのが理解できない、

幼いころには簡単だった生活が、

    *

心身医学、国際企業連合、官僚中央集権、国際的危機、文化のパターン、

アーノルド夫人は声もなくすすり泣き、

夫が言うんです、

ローカルレベルにおける社会計画と付加税の対象になる純所得と地政学的概念とデフレーション的インフレーション、

ほんとにそう言ったんですよ、デフレーション的インフレーション、って、

    *

生憎ですが、その調子ではどうにも手がつけられませんなと医師が言い、

    *

じゃあ、どうすれば手がつけられるんです、

みんなはほんとに頭がどうかしてるんですか? わたし以外のみんなは?

    *

「どうか落ち着いていただけませんか。現今のわれわれのそれのように、見当識を失った世界においては、現実からの疎外はしばしば――」

「見当識を失った」アーノルド夫人は言った。そして立ちあがった。

「疎外。現実」

医師が引きとめるより早く、彼女はまっすぐ診察室の戸口へ行き、ドアをあけた。

「現実」そう言って、彼女は出て行った。

 

 

 

なんともシニカルな話。

 

 

 

「森友学園」の籠池泰典氏

河野克俊統合幕僚長の謝罪

築地市場の豊洲への移転 etc.etc.

 

ETCとは違いますよ。

 

 

ああ、

なんのことなのか?

なにが正しいのか、

なにが問題なのか、

なんで騒ぐのか?

わたしには、さっぱりわからないんです〜。

 

    本

 

最後の「くじ」

村人が全員集まってくじを引く。

 

これは怖い、ほんとに怖い!

 

わたしもねぇー、

としをとって

アーノルド夫人をとおりすぎ、

「ふったち」になるのが夢ですよ。

もうなってますかねえー?

 

 

 

 

| 読書 | 11:35 | comments(0) | trackbacks(0)
不条理の構図は描けない

 

JUGEMテーマ:日記・一般

 

 

ああわからないわからない

からない らない いらない

 

不条理なのは、いまこの瞬間に、あるいはいかなる瞬間にせよ、ぼくらを構成しているものの総体をぼくらが認識できると信じること、そして、もしお望みとあらば、その総体を首尾一貫性のあるもの、快く受けいれ得るものとして直観することだ。

 

部屋の中で人間が午前11時というのに、

意味の分からない言葉をキーボードで叩きだしている不条理、

これはなんなんだろう?

 

人生が宿命的に与えられたものだからといって生きようと努めなければならないってことはないさ。

生命と生物は別物。生命は我々が好むと好まざるとにかかわらず、みずからその生命を生きるものなんだ。

 

 

影を操る人形遣い

蛾の調教師

セーヌの水面に石油が浮かんでできた玉虫色に光る輪 等々

 

意味のない言葉 数字 記号 の連続

何ものも現実性を持たず、無から出発しなければならない以上……。

すきなだけそうした幻想にひたっていなさい。

 

そしてロカマドゥール(可愛い坊や)が死んでしまって、

このページをどう読んでよいのやら?

一行飛ばしで読まなきゃならないんです、

太字の行と普通文字の行を、

 

 

君はある場所の一点、

僕は別の場所の一点、

互いに排斥しあいながら不条理の構図描いている

 んだとか???

きみやぼくのように無きに等しいもの、

誰のためでも、

自分たち自身のためですらない舞踏をしつづける二つの点のように、

終わりのない無意味な構図。

 

 

       本

 

どうあがいたって、不条理の構図なんて描けないよ、

と「石蹴りあそび」を放り投げ、ひさびさの「ドン・キホーテ」を手に取った。

 

ああ、なんという愁嘆場!

キホーテさまが、まさかのご乱心、

神ってます、

国王陛下に献上する二頭のライオンに出合い、

 

「拙者にライオンをよこしたというのか、神にかけて拙者がライオンを恐れる人間かどうか、こんなものを送ってよこした連中にしかと見せてやるとしよう。さあ、兄弟、そなたがライオン使いなら荷車から降りてその檻を開け、拙者に二頭の猛獣をとびかからせてくれ。この野原のまん中で、ドン・キ・ホーテ・デ・ラ・マンチャがいかなる男か、その豪胆ぶりをとくと見せつけ、拙者にライオンなどを差し向けた魔法使いどもの鼻をあかしてくれるわ。」

 

わっはっはという高笑いが聞こえてきそう。

 

なんたるナンセンス!

二頭のライオンを檻から解き放てと命じ、

ライオンと戦うというのだ。

サンチョが説得しても聞く耳を持たず、

 

なんかわからないなあ……、

不条理の構図なんて書けないよ〜。

 

 

 

| 読書 | 11:53 | comments(0) | trackbacks(0)
小説は自由すぎる

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:日記・一般

 

 

 

二冊の本を並行して読んでいますが、

コルサタル「石蹴り遊び」がなかなか読み進めることができない。

 

こういう本にはなかなか巡り会わないので、

どうして読めないのかということにひっかかる。

ストーリーがないし、登場人物が誰が誰なのか、関係性がわからない。

 

よくもこういう小説が書けるもんだと。

筋は追えなくても、

ページごとに引き付けられる文章がある。

 

「そうじゃない、それはむしろ、あなたの知らない海の向う側で行われていることですよ。しばらく前からぼくは言葉と寝るのはやめました。ぼくだってあなたや皆と同じように言葉を使っていますが、言葉を着る前に、できるだけ言葉にブラシをかけて磨きますよ」

        本

 

 ぼくはしだいに感覚が弱まり記憶が強まって行くだろうが、もし感情の言語でないとしたら記憶とはいったいなんなのか、記憶とは、動詞や形容詞のように思考の中で回帰し、ものそれ自体、純粋な現在に向かって密かに前進しながら、あるいはわれわれを悲しませ、あるいはわれわれを牧師のように教導してついにはわれわれの固有の自我をも牧師に変えてしまう、顔々や日々やもろもろの香りの語彙集ではないのか。

 石けり遊び(21)

 

          本

 

 

「ああ、ポーラ」とラ・マーガは言った。「わたしポーラのことならオラシオよりもよく知ってるわ」

「一度も会ったことがないのにですか、ルシア?」

「だってわたし何度も会ったのよ」とラ・マーガはじれったそうに言った。「オラシオは彼女を髪の中、オーバーの中に入れて持ち歩き、彼女を振り落とし、彼女を洗い落していたんですからね」

 

 というわけのわからない文章の次に、

 

 ある任意の瞬間に、精神が別の次元において突如結晶し、超現実の中に定着するような、そんな愛の係数に到達すると、決まって知識が進むものだそうです。

 

 そして

 

  〜なにか青いもの、苔みたいなものがあるのよ、なにかしらないけど。モンテビデオでも同じだったわ、ほんとうに誰も好きになれなかったし、すぐに珍しいことが起こったものよ、シーツだの髪の毛だのといった話が、そして女にとってはほかにいろいろのことがあるのよ、オシップ、たとえば流産とか。結局は」

「愛と性か。ぼくたちは同じことをはなしているんでしょうか?」

 

 石けり遊び(27)

 

 

何を言ってるのかわからないんだけれど、

読ませてしまう力というのが、

目から取り入れる言葉の情報が、

においに変換され、

言葉じゃない何かが、

異界への入り口に誘うのだろうか……。

 

 

「ポーラはとっても美人なのよ、オラシオが彼女といっしょだったあと、戻ってきてわたしを見るときのあの目でわかるわ、まるで点火されたマッチみたいに戻ってくるの、突然髪全体が明るさを増したみたいで、それはほんの一瞬しか続かないけどびっくりするほどなのよ、シュッという耳障りな音、ツーンと鼻をつく燐の匂い、そしてあのたちまち衰える焔。

 

 

 比喩というか、文章の表現が華麗で、立ち止まってしまう。

 どうしてこんなものが書けるのだろう?

 ストーリーなんか放り投げて、

 そうか、石けり遊びなのか?

 石はどこに飛ぶかわからないし、

 遊んでいるのか、遊ばれてるのか、わからないではないか。

 

 

 

http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2016/09/post-70cd.html

 

 

読み切れるかどうか、

心配なところです。

短編は読みやすいですよ。

 

 

 

 

 

http://mihiromer.hatenablog.com/entry/2015/11/22/141520

 

 

 

 

 

 

 

| 読書 | 11:48 | comments(0) | trackbacks(0)
さむむむ……

 根性の悪い鳥 駄鳥 駝鳥 駄鳥

 

 

 

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晴れてはいるが、風が冷たい。

どこやらから哀切なメロデイが、

どうして灯油売りは「月の砂漠」を流すのだろう?

砂漠の国で油がとれるからだろうか?

 

明るい陽射し

空には雲一つない

風が木々の葉をゆらし

橋の上を歩く人

男 女 子供 犬

日常の光景は同じでも

次の瞬間には

橋から人の影が消え

月の砂漠のメロデイが彼方から流れる

 

なにも変わらないように見えても

なにかが変わっている

見ている視線が

なくなったとしても

 

変わらないように見える光景は

変わりように気づく人もなく

刻々と変わりつづける

 

それでも空だけはあり続けるのだろうか

 

ああ・あ

さむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむむ

 

 

冬冬冬

 

 

SNSに「百人一首を5文字で」要約したらという記事が話題に。

「おほけなく うき世の民に おほうかな わが立つ杣に すみぞめの袖」

 =「俺が救世主」

 

百人一首が五文字ですか? 

時代ですかねえー、

今の心境としては、

 

ながらえば またこのごろや しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき

 

五文字に要約するとしたら

「若年恋慕す」ですかね

 

 

     本本

 

 

ドン・キホーテ 後半読んでますが、

これがなかなか、

なんといいますか、

小説の中で「ドン・キホーテ」という小説が進行形で書かれ、

その内容を伝え聞いた、

キホーテやサンチョが我が身の活躍に遺憾を唱える云々、

なんという話の展開? 

マトリョーシカ?

先端を行ってますね〜

 

     本

 

長いものを読んでいると、

ちょっと気分転換、

お借りしている「とっておき名短篇」北村薫 宮部みゆき 編

 

これがまた面白いのですが、

 百人一首は五文字

 物語は一文

 時代ですかねえー

 

「一文物語集」 飯田茂実

 

面白いと思った一文を

 

 

 

 

 

30

言葉を失ってしまった彼女が、四分音階で叫ぶようにうたうその歌詞のない歌は、

聞く者を何日かのあいだ、言葉の話せない虚ろな半死人にしてしまう。

 

34

なにも食べる必要がなく、路傍で石鹸水を飲んでは、口からシャボン玉を吹いて、さまよい暮らしている。

 

38

その生き物は闇をこねて造るしかなく、朝が来るといつも未完成のまま溶けて消えてしまう。

 

 

59

彼は日曜日の出来事を詳細にしたためた日記を一冊書き上げるのに月曜日から土曜日までの六日間を費やして、

遺産をゆるゆる食いつぶしている。

 

61

黴だらけの毛布をめくりあげると、朽ちた寝台のマットのうえで、釘抜きが無数の釘に埋まっていた。

 

78

純粋にのぼるためだけの梯子が空に向かって伸びており、抑えている人がいないからいつ倒れるとも知れない。

 

なんか不条理でシュールな映像が浮かびますね〜、

発想が面白いんでしょうけれど、

 

59番を参考に、一文物語を、

彼は臨終の日の思いの詳細を書きあげるために、ものごころついてから死ぬであろう日までの日時を費やして、彼のシナリオを書き続けたのである。

 

 

 

 

 

 

| 読書 | 10:17 | comments(0) | trackbacks(0)
コルサタル

 

 

 

 

 

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日曜日は書評欄を読む。

紹介する人の文章が素晴らしくて読んでみようかなと思う。

読んでみると、なかには期待に添わないものもあるけれど。

 

「ブラインド・マッサージ」 畢飛宇(ビー・フェイユイ)

 

人間の営みの美しさに加え、視覚を失った人達の豊かで深い世界に心を激しく揺さぶられた。

 

中国人の作家らしい。盲人の世界を書いている。
 

 

「ジュリエット」 アリス・マンロー

 

マンロー作品を通して感じる「重さのようなもの」とは、

生まれながらにして私たち人間一人がちょうど背負えるくらいに分け与えられている、

この大いなる謎の重さなのかもしれない。

 

 

短歌を詠む科学者たち  松村由利子 著

 

科学は具体から普遍を導き、詩は普遍を具体に結実する。

詩と科学を物語でつないだ美しい本である。

 

石原純

「雨滴の楽譜をでもつくらうと、うつとりわたしはそれに聞き入つてゐる」

斎藤茂吉

「小脳の今までの検索を放棄せよと教授は単純に吾にいひたる」

湯川秀樹

「この星に人絶えはてし後の世の永夜清宵何の所為ぞや」

情報科学者 坂井修一

「あわだちて物質主義の淵にゐるたましいのこといかに記さむ」

 

読んでみたいですね。

 

 

   本       

 

 

 

わたしのおすすめ本を一冊。

 

『悪魔の涎・追い求める男』 コルサタル短編集

 

「続いている公園」

 

は数日前にその小説を読みはじめた。

物語の筋と人物描写が少しずつ彼の興味を引きはじめた。

 

自分の仕事をしては、

樫の木の公園に面した静かな書斎で本にもどった。

不意に人が入ってきそうで落ち着かないので、

ドアに背をむけると愛用のひじかけいすに腰をおろし、

時々左手で緑のビロードを撫でながら残りの章を読みはじめた。

 

小説の世界に引き込まれ、まわりの現実が遠のいていく。

 

夢中になってストーリーを追う。

 

は、二人の人物の密会に立ち会う。 (ここで小説を読む彼が小説の中に入り込む

 

男と女の秘密のやり取り、

隠したナイフ、

そしてもう一人の、どうしても殺さなければならないあの

 

男と女は屋敷のなかに忍び寄る。

 

青い部屋、ホール、階段、

広間のドアが目に入った。

ナイフに手がかかったのはその時だ。

 

大窓から光が射し込み、

緑のビロードのひじかけいすの高い背もたれには、小説を読んでいるの頭部が……。

 

 

男とは小説を読む彼であり、

緑のビロードのひじかけいすにすわっている。

 

 

     本

 

原稿用紙三枚の掌編、

小説を読む人が、

小説の中に取り込まれ、

殺されてしまう……。

奇妙で怖い作品だ。

 

次は長編「石蹴り遊び」を読もうと。

 

 

| 読書 | 13:56 | comments(0) | trackbacks(0)
魔術師

 

 

 

 

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魔術師を読み終えた。

 

最後の最後まで、

結末の見えない小説だった。

 

いや、結末を読んでも、

 

うなだれている彼女に最後の視線を注いでから、私は歩き出した。オルフェウスよりも確かな足どりで。いつかの別れの日のアリスンとと同じくらい確かな足どりで、決して振り返らずに。秋の芝生、秋の空。人間たち。一羽の愚かな鶫が池のほとりの柳の下で季節外れの歌を歌った。灰色の鳩たちが建物の上を飛んだ。自由の断片、生きた文字謎。そしてどこかで落ち葉を焚く強烈な匂い。

 

素敵な文章ですねえー、作者はこれが書きたかったのかもしれませんね。

主人公のニコラスとアリスンがどうなるのか?……生きた文字謎?

 

魔術師コンヒス以外にも、

劇中劇、意外な心理戦が展開され、

 

それぞれ魅力的人物が登場するのだけれど、

彼、彼女たちの心理描写が猫の目のようにころころ変わりますよね、

だから、

私には出てくる人が、

名前が違っても三人ぐらいに分類される気がする。

 

アリスンさえも、私には印象が薄い。

 

この長丁場の作品を読み切れていないのかもしれないが、

結局どうなるのだろうという期待を持たせる力はすごいものであり、

なんかなー……村上春樹もそうですよねぇー、

「IQ84」はまさにそのパターン。

センスの良い魅力的な女性、セクシャルな描写、展開の読めなさ、等々。

 

映画になっている「コレクター」は彼の小説とか、

「魔術師も」映画にすればいいのかもしれませんが、

スポットをあてる登場人物で、内容が違うものになるでしょうね。

 

 

| 読書 | 11:10 | comments(0) | trackbacks(0)
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