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この日 この場所に いることの不思議
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コルサタル

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:日記・一般

 

 

日曜日は書評欄を読む。

紹介する人の文章が素晴らしくて読んでみようかなと思う。

読んでみると、なかには期待に添わないものもあるけれど。

 

「ブラインド・マッサージ」 畢飛宇(ビー・フェイユイ)

 

人間の営みの美しさに加え、視覚を失った人達の豊かで深い世界に心を激しく揺さぶられた。

 

中国人の作家らしい。盲人の世界を書いている。
 

 

「ジュリエット」 アリス・マンロー

 

マンロー作品を通して感じる「重さのようなもの」とは、

生まれながらにして私たち人間一人がちょうど背負えるくらいに分け与えられている、

この大いなる謎の重さなのかもしれない。

 

 

短歌を詠む科学者たち  松村由利子 著

 

科学は具体から普遍を導き、詩は普遍を具体に結実する。

詩と科学を物語でつないだ美しい本である。

 

石原純

「雨滴の楽譜をでもつくらうと、うつとりわたしはそれに聞き入つてゐる」

斎藤茂吉

「小脳の今までの検索を放棄せよと教授は単純に吾にいひたる」

湯川秀樹

「この星に人絶えはてし後の世の永夜清宵何の所為ぞや」

情報科学者 坂井修一

「あわだちて物質主義の淵にゐるたましいのこといかに記さむ」

 

読んでみたいですね。

 

 

   本       

 

 

 

わたしのおすすめ本を一冊。

 

『悪魔の涎・追い求める男』 コルサタル短編集

 

「続いている公園」

 

は数日前にその小説を読みはじめた。

物語の筋と人物描写が少しずつ彼の興味を引きはじめた。

 

自分の仕事をしては、

樫の木の公園に面した静かな書斎で本にもどった。

不意に人が入ってきそうで落ち着かないので、

ドアに背をむけると愛用のひじかけいすに腰をおろし、

時々左手で緑のビロードを撫でながら残りの章を読みはじめた。

 

小説の世界に引き込まれ、まわりの現実が遠のいていく。

 

夢中になってストーリーを追う。

 

は、二人の人物の密会に立ち会う。 (ここで小説を読む彼が小説の中に入り込む

 

男と女の秘密のやり取り、

隠したナイフ、

そしてもう一人の、どうしても殺さなければならないあの

 

男と女は屋敷のなかに忍び寄る。

 

青い部屋、ホール、階段、

広間のドアが目に入った。

ナイフに手がかかったのはその時だ。

 

大窓から光が射し込み、

緑のビロードのひじかけいすの高い背もたれには、小説を読んでいるの頭部が……。

 

 

男とは小説を読む彼であり、

緑のビロードのひじかけいすにすわっている。

 

 

     本

 

原稿用紙三枚の掌編、

小説を読む人が、

小説の中に取り込まれ、

殺されてしまう……。

奇妙で怖い作品だ。

 

次は長編「石蹴り遊び」を読もうと。

 

 

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