signal

この日 この場所に いることの不思議
ここに いることを 確認すべく 微弱な信号を……
何億光年彼方の Xへ向けて

<< 凡事徹底 | main | 不条理の構図は描けない >>
小説は自由すぎる

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:日記・一般

 

 

 

二冊の本を並行して読んでいますが、

コルサタル「石蹴り遊び」がなかなか読み進めることができない。

 

こういう本にはなかなか巡り会わないので、

どうして読めないのかということにひっかかる。

ストーリーがないし、登場人物が誰が誰なのか、関係性がわからない。

 

よくもこういう小説が書けるもんだと。

筋は追えなくても、

ページごとに引き付けられる文章がある。

 

「そうじゃない、それはむしろ、あなたの知らない海の向う側で行われていることですよ。しばらく前からぼくは言葉と寝るのはやめました。ぼくだってあなたや皆と同じように言葉を使っていますが、言葉を着る前に、できるだけ言葉にブラシをかけて磨きますよ」

        本

 

 ぼくはしだいに感覚が弱まり記憶が強まって行くだろうが、もし感情の言語でないとしたら記憶とはいったいなんなのか、記憶とは、動詞や形容詞のように思考の中で回帰し、ものそれ自体、純粋な現在に向かって密かに前進しながら、あるいはわれわれを悲しませ、あるいはわれわれを牧師のように教導してついにはわれわれの固有の自我をも牧師に変えてしまう、顔々や日々やもろもろの香りの語彙集ではないのか。

 石けり遊び(21)

 

          本

 

 

「ああ、ポーラ」とラ・マーガは言った。「わたしポーラのことならオラシオよりもよく知ってるわ」

「一度も会ったことがないのにですか、ルシア?」

「だってわたし何度も会ったのよ」とラ・マーガはじれったそうに言った。「オラシオは彼女を髪の中、オーバーの中に入れて持ち歩き、彼女を振り落とし、彼女を洗い落していたんですからね」

 

 というわけのわからない文章の次に、

 

 ある任意の瞬間に、精神が別の次元において突如結晶し、超現実の中に定着するような、そんな愛の係数に到達すると、決まって知識が進むものだそうです。

 

 そして

 

  〜なにか青いもの、苔みたいなものがあるのよ、なにかしらないけど。モンテビデオでも同じだったわ、ほんとうに誰も好きになれなかったし、すぐに珍しいことが起こったものよ、シーツだの髪の毛だのといった話が、そして女にとってはほかにいろいろのことがあるのよ、オシップ、たとえば流産とか。結局は」

「愛と性か。ぼくたちは同じことをはなしているんでしょうか?」

 

 石けり遊び(27)

 

 

何を言ってるのかわからないんだけれど、

読ませてしまう力というのが、

目から取り入れる言葉の情報が、

においに変換され、

言葉じゃない何かが、

異界への入り口に誘うのだろうか……。

 

 

「ポーラはとっても美人なのよ、オラシオが彼女といっしょだったあと、戻ってきてわたしを見るときのあの目でわかるわ、まるで点火されたマッチみたいに戻ってくるの、突然髪全体が明るさを増したみたいで、それはほんの一瞬しか続かないけどびっくりするほどなのよ、シュッという耳障りな音、ツーンと鼻をつく燐の匂い、そしてあのたちまち衰える焔。

 

 

 比喩というか、文章の表現が華麗で、立ち止まってしまう。

 どうしてこんなものが書けるのだろう?

 ストーリーなんか放り投げて、

 そうか、石けり遊びなのか?

 石はどこに飛ぶかわからないし、

 遊んでいるのか、遊ばれてるのか、わからないではないか。

 

 

 

http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2016/09/post-70cd.html

 

 

読み切れるかどうか、

心配なところです。

短編は読みやすいですよ。

 

 

 

 

 

http://mihiromer.hatenablog.com/entry/2015/11/22/141520

 

 

 

 

 

 

 

| 読書 | 11:48 | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
| - | 11:48 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nday366.jugem.jp/trackback/1162
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
SPONSORED LINKS
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
モバイル
qrcode
LINKS
PROFILE