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ふったち(経立)

JUGEMテーマ:日記・一般

 

 

 

日々春めいています。

いつの間にか三月も後半、

もう四月ですよ。

 

年が明けてからのこの数か月、

なにをやっていたんだか……、

なんだか鉛筆と消しゴムを持って、

時間を書いては消して、

消しては書いていたような気がします。

 

 

シャーリイ・ジャクソン 「くじ」 ハヤカワ・ミステリ文庫

 

「対話」 5ページの掌編

 

アーノルド夫人が言う

「ねえ先生、頭がへんになりかかってるかどうか、どうすれば見きわめられますの?」

医師はふと目をあげた。

「ばかげてるでしょう?」と、アーノルド夫人。

    *

「狂気というものは、奥さんがお考えになっているのより、だいぶ複雑なものですよ」医師が言う。

    *

「だってそれだけですもの、わたしがほんとうに確かだと思えるのは。〜」

    *

ほかのひとはみなわかっているのにわたしにはわからない、

みなの生き方というのが理解できない、

幼いころには簡単だった生活が、

    *

心身医学、国際企業連合、官僚中央集権、国際的危機、文化のパターン、

アーノルド夫人は声もなくすすり泣き、

夫が言うんです、

ローカルレベルにおける社会計画と付加税の対象になる純所得と地政学的概念とデフレーション的インフレーション、

ほんとにそう言ったんですよ、デフレーション的インフレーション、って、

    *

生憎ですが、その調子ではどうにも手がつけられませんなと医師が言い、

    *

じゃあ、どうすれば手がつけられるんです、

みんなはほんとに頭がどうかしてるんですか? わたし以外のみんなは?

    *

「どうか落ち着いていただけませんか。現今のわれわれのそれのように、見当識を失った世界においては、現実からの疎外はしばしば――」

「見当識を失った」アーノルド夫人は言った。そして立ちあがった。

「疎外。現実」

医師が引きとめるより早く、彼女はまっすぐ診察室の戸口へ行き、ドアをあけた。

「現実」そう言って、彼女は出て行った。

 

 

 

なんともシニカルな話。

 

 

 

「森友学園」の籠池泰典氏

河野克俊統合幕僚長の謝罪

築地市場の豊洲への移転 etc.etc.

 

ETCとは違いますよ。

 

 

ああ、

なんのことなのか?

なにが正しいのか、

なにが問題なのか、

なんで騒ぐのか?

わたしには、さっぱりわからないんです〜。

 

    本

 

最後の「くじ」

村人が全員集まってくじを引く。

 

これは怖い、ほんとに怖い!

 

わたしもねぇー、

としをとって

アーノルド夫人をとおりすぎ、

「ふったち」になるのが夢ですよ。

もうなってますかねえー?

 

 

 

 

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