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この日 この場所に いることの不思議
ここに いることを 確認すべく 微弱な信号を……
何億光年彼方の Xへ向けて

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いやなかんじ

 

 

 

JUGEMテーマ:写真日記

 

 

五月も中盤、

夏日が続き、

昨日は肌寒かった。

 

小川のほとりは夏模様〜

銀杏やケヤキが葉を茂らせている。

 

ウシガエルが鳴きはじめ、

その声を文字で表現しようとして、

言葉が見つからない。

たぶん、あいうえお〜とかいう日本語で表記するのは無理があると思ったら、

「おーい、電話なってるぞー」の連れの声で、

うぇっ、そうなのか!

携帯のマナー音。

ウシガエルの声は、声というより振動にちかいのかぁー……大発見。

 

 

 

 

 

最近、始めたことがあって、

朝の時間に挑戦するのだが、

今朝は対岸の小学校の校庭で催し物があり、

スピーカから発する音が喧しくて集中できない。

 

できないときはなにもできないのだけれど、

けさはなんだか気鬱がして集中できない……。

 

 

そのいやな感じというので、

 

小松左京 夜が明けたら ハルキ文庫

 

どれも面白いのですが、

なんだか身近に感じてしまうのが、

安置所の碁打ち

 

目がさめた時、なんとなくいやな感じだった。

 

よくありますよ、そういうとき、

 

からだがふわっと浮いてるような感じで、変に現実感がない。

 

やけどしそうな熱い茶を飲んでも熱さを感じない、

風呂に入っても湯の熱さは感じても体は冷え冷えとする、

体温を測ると27度、

それに心臓が止まっている、

 

妻が碁敵でもある医師を呼んだ。

先生がいらっしゃるから病人らしく寝てなさいと言う妻に、

おれは病人じゃない、いうなれば死人だ、

 

医師が聴診器をあてると、心臓がとまってますなと、

「先生ー宅は助からないでしょうか?」

「助からないって、奥さん、二時間も前に心臓が止まってるんじゃ〜」

「心臓が止まってーなぜ、そんなに起きたり、口をきいたりしてられるんですか?」

「知りません。心臓がとまったって、別に死ななきゃならない、という義理はないでしょう」

 

と、なにからなにまでナンセンス、

そのうち主と医者が碁をうちはじめまして、

もう少し様子を見ましょうと帰って行った。

 

なんとなく日が過ぎていって、

彼は働く意欲がなくなり会社に辞表を出し、

退職金は出たけれど、死んだことが認められなくて、弔慰金は出なかった。

高校、大学の二人の息子を抱えた妻が、

保険金をもらおうと思ったが、医者が死亡診断書を書いてくれないのでもらえない。

      

      はな

 

主はただぼんやりすわって、ものは食べない、水を飲むだけである。

「いいかげんに、生きかえるかはっきり死ぬか、どっちかに決めてくださったらどうなんです」

と更年期ヒステリーの妻に詰め寄られ、

妻は、拝み屋を連れてき、仏壇を新調し、葬式をやりたいと、

火葬にされるのはいい気がしないと断ると、

せめて墓を見に行ってと言われ、

遺産相続もすませたら、

妻が脳溢血でぽっくり逝ってしまった。

 

     はな

 

長々と書いてしまいましたが、

けっきょく子供から追い出され、

碁敵の医者の隠居所に行き、

その医者が死んでからは、

病院の安置所で一人碁を打つ毎日。

それからどれぐらいの年月がたったことだろう……、

病院の安置所からはいまだ碁打ちの音が聞こえるのだという。

 

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